色とりどりのイースターエッグ飾り

例年この時期になると、ディズニーランドではそこかしこに色とりどりのイースターエッグ（卵）が飾られ、いつになくにぎやかな雰囲気になります。この現象は世界各国で同様に見られ、春はほとんどの国でイースターのお祝いの一貫として卵を装飾する風習があります。

そもそもイースターの由来は？

では、イースターとは一体何でしょう？ そして装飾された卵がどうしてそのシンボルとして用いられるようになったのでしょう？イースターの物語は、元を辿ると人をつくった神の創造説に由来します。まだこの世界に何も（時さえも）なかった頃、神のみが存在しました。神は完璧なまでの清さと知恵の持ち主で、思いも行いも全てが善なる者でした。その神が言葉を発し、そこから全宇宙、星々、惑星、さらに本人が最高傑作と称した人が創造されました。

神は人を他の創造物とは全く別の姿につくり、特別に愛しました。人は深い愛なる関係を互いにだけでなく、神自身とも持つようにつくられました。私たちは自分たちの創造主である神を知り、共に会話し、彼から学び、その善に包まれ幸せを感じられるようにつくられたのです。

人類のエンドレスな負のスパイラル

しかし、人は神に背を向けるようになりました。神の与える善を拒否したのです。神との深い関係の中で平安や満たしを感じる代わりに、私たち自身が作り出したモノを追い求めるようになったのです。お金、権力、所有物… こうしたモノへの物欲は絶えることも、事足りることもありませんでした。人はみるみる貪欲になり、互いに対して嫉妬心を抱くようになり、その結果悪意を口にしたり行ったりするようになりました。こうした欲と嫉妬は私たちの対人関係を荒廃させ、孤独、苦々しさ、そして罪悪感を心の内にもたらしました。

神に背を向け、その善なる道を捨てたことで、人は神から遠く離れた存在となり、神の裁きと怒りに火をつけてしまいました。人はみな希望を失い、犯してしまった取り返しのつかない過ちを抱え途方に暮れました。もはや罪悪感と羞恥心のエンドレスな負のスパイラルから抜け出すすべはなく、そのプレッシャーに押しつぶされそうになりました。

イースターは神の救済計画だった

しかし、世界で初めてのイースターの日に全てが変わったのです。2000年以上前のその日、人をこの泥沼から救い出すための神の計画が露わになったのです。人は神を見捨てましたが、神は一度たりとも人を見捨ててはいなかったのです。神は人を愛するがゆえに、自らの一人息子イエス・キリストを、この世に私たちと同じ人として生きるべく送りました。イエス・キリストは神の息子として、人の犯した罪を片っ端から赦してくれることを話して歩きました。そう、罪のしがらみから私たちを解放してくれるのだと。多くの人々がその素晴らしい知らせ信じましたが、当時の宗教的支配者たちはむしろそんなイエスに嫉妬し、彼を殺す計画を企てました。イエスはその生涯において何一つ悪いことをしなかったのに、この世で最も凶悪な犯罪者にのみ執行される十字架処刑で殺されました。 しかしイエス・キリストの死は、実は神の救済計画のクライマックスだったのです。イエスがこの世で唯一、一切罪のない人として死んだ時、同時に全人類の罪からくる罪悪感を自らその身に背負ってくれたのです。神の怒りを自分1人が受けるという形で、彼自身が犯したわけではないこの世の一切の罪への制裁を、自らの命と引き換えに十字架上で受けたのです。

それは蘇りのお祝い

イエスはお墓として用意された小さな洞窟の中に葬られ、入り口には大きな石が転がされました。しかし3日経ったある日、神はまるで奇跡のように彼を蘇らせたのです。イエスは墓から出ると、再び人々に自分を通して罪を赦されることができることを話して聞かせました。つまり、世界中がイースターに祝うのは、あのイエス・キリストの蘇りなのです。 イエスの死と蘇りは、全ての人がこれまで犯してきた、そしてこれから犯すであろう罪の数々により、抱え続けることとなる罪悪感と羞恥心からの完全な解放を可能にしました。神に背を向けて来たことに気づき、これからはそうしたくないと願う人は誰でも神に赦してもらえるのです。イエス・キリストがその罪を取り除き、罪から離れた人生を送るための新しい力を与えてくれるのです。そうして罪が罪を生み出し続けるエンドレスなスパイラルから抜け出し、私たちを愛してやまない創造主と共に新しく深い関係を築くことができるのです。この罪からの解放のもたらす変化はとてつもないもので、もはや新しい人生の始まりのようなものです。

外は死、でも中からは命

イースターが人々の人生にもたらすこうした深い影響を考えれば、世界中で広く祝われている理由がきっとわかっていただけるでしょう。イースターエッグはあのイエスの墓の入り口に転がされていた石を象徴しています。外から見ればその墓は死という物悲しさを表しますが、その同じ場所から新たな命、蘇りが起きたのです。それは硬い卵の殻をいつか破り出て生まれて来るひよこと同じ。ゆえにイースターエッグは、イエス・キリストの命の復活と、私たちが彼を通して得られる解放に満ちた新しい人生とを表しているのです。 さらに詳しく知りたい方はこちらへ。