あなたの人生の目的は何ですか?

あなたの人生の目的は何ですか?
どうして今ここにいるのですか?

2018年10月29日早朝、ライオン・エア610便は晴れたジャカルタの上空へと飛び立ちました。しかし離陸からわずか数分後、機体は海へ向かって急降下していったのです。コックピットでは、スピードの出し過ぎを知らせるサイレンとスピード不足を知らせるサイレンが同時に鳴り響き、2つの高度計は2つの相反する高度を示していました。

パイロットは機体の落下をなんとかして止めようと必死にコントローラーを操作しました。しかしあちこちで騒ぎ立てる警報のカオスは、彼が最も注力すべき物事 、つまり、何が問題であり、そこからどう脱却すべきか、という事 から意識を奪い去るのでした。誰だって周囲からいくつもの緊急事態を執拗に責め立てられれば、本当に目を向けるべきことを見失ってしまうものです。どんなに厳しい訓練を積んだパイロットでさえも。

全体像をとらえる

私たちも、日々目の前に降ってくる緊急を要する事態の対応に追われてしまいがちではないでしょうか。要求の多い上司、予定外の出費、電車を乗り過ごしてしまった時の焦りなんかもそうでしょう。

こうした日々のピンチは私たちの思考を邪魔し、生きる上で最も重要な課題に目を向ける時間も意識も削いでしまいます。「あなたの人生の目的は何ですか?どうして今ここにいるのですか?」これらの問いに対する答えを見つけられない限り、私たちがその目的を果たすことは難しいでしょう。

そんなこと考えたこともなかった

もしかしたら「今までそんなこと考えたこともない」と言う人がいるかもしれません。あるいは、これまで自分の人生は「単なる偶然の産物に過ぎない」ひいては「間違いだったのだろう」と思っている人も。でも、一度立ち止まって、自分の周りを見渡してみてください。

私たちが今立っている地面は、恐ろしく燃え盛る宇宙で最も大きい星の周りを時速10万キロメートルの勢いで疾走している巨大な岩石の一部なのです。でもその岩石は、太陽から完璧なまでに、ほどよい距離を保っているがゆえに、私たちは日々凍死することも焼け死ぬこともなく、ちょうど良い体温で生きていられるのです。

私たちはまた、上空にある呼吸可能な薄い空気の層により、宇宙の険しい真空状態から守られています。溶岩の奥深くにある地球の核でさえ、磁気を発生し、太陽が放出する有害な紫外線から私たちを守ってくれているのです。

果たしてこれらもすべて偶然の産物でしょうか?

あるいはもしかしたら、これまで忙し過ぎて目を向けることのなかった、大きな何かがこれらを司っているのではないでしょうか?

そう考えると、私たちの身の周りのもの、また私たち自身も、実はすべて目的を持って造られたのかもしれないと思いませんか?聖書にはまさにそう書いてあります。全宇宙の美しさと綿密な設計は、それを造った神様を私たちが見出すためにあるのだと。
しかし、一体神様とはどんな存在で、どうして私たちは彼を見出す必要があるのでしょうか?

神に造られた

時間も物質もまだ何もかも存在する前、神様は唯一存在していました。彼は完璧な知恵を持ち、その思考も行いもすべて善いものでした。聖書では彼を「聖なる者」「聖別された者」と表しています。また「人の造った神殿にはお住みになりません。また人は、この方の必要を満たすこともできません。第一、この方には、必要なものなど何もありません」と書かれています。むしろ神様が、私たちに命と息と、必要なものをすべて与えてくれるのです。

すべての始まりは神様の言葉でした。そこから宇宙も星も、そして最高傑作と呼ばれた、人も造られたのです。中でも人は、その他のいきものや動物とは違う形に造られました。それは、お互いにのみならず何より神様自身と、親密な関係を持ち、愛し合うことができる存在として造ったのです。聖書には、私たち一人一人は生きる時代も場所も神様によってあらかじめ決められていて、それは「人々が神を求め、神を探し出すためでした。事実、神様は私たちから遠く離れておられるのではありません」と書かれています。つまり、私たちが造られた目的は、その創造主を知り、彼と話し、彼から学び、その善に包まれて喜びの中を生きるためなのです。

物と同じく、人も壊れることがある

しかし、この世にある物が時として壊れてしまうのと同じように、人もまた壊れてしまうことがあるのです。
610便が海へ向かって墜ちて行く中、混乱状態に陥ったパイロットは、フライトデッキのすぐ外にあった、小さなセンサーが故障していることに気づきませんでした。その故障が原因で、自動飛行制御装置の一つであり、MCASと呼ばれる失速回復装置が反応し、機体の異常な上昇を警告してしまったのでした。しかし、実際は真逆のことが起きていたのです。MCASはその後当初のルートに反して飛行機を強制的に急降下させ続け、結果的に悲惨な墜落事故を招いてしまいました。

欲望への不毛な追求

不具合を起こしたセンサーのように、壊れて歪んでしまった性質を持つ私たちは、神様の善い計画から道を逸れてしまいました。もともと私たち人間は、神様との親密な関係の中で平安と満たしを得られるよう神様自身に造られました。しかし、私たちはそんな神様を無視し、代わりに自分たちの作り上げたお金、権力、物欲の世界を追い求めるようになりました。決して本当の意味で満たされることのないものばかりに向かい、私たちは 必死に手を伸ばすようになったのです。
さらに悲しいことに、それらを追求した果てに私たちが得たのは強欲と妬みばかりでした。そうして負の感情は他者との人間関係を壊し、苦々しさと孤独で私たちの心をいっぱいにしたのです。

伸び続ける罪の根

一見「そんなの大したことじゃない」と考える人もいるかもしれません。何せ世の中にはジェノサイド、人身売買、その他あらゆる不義など、もっともっと酷いことがはびこっているのですから。しかし、悪は原因なくして生じるわけではありません。それは人の壊れて歪んでしまった性質からじわじわと成長していくのです。自己中心、欲望、憤り、欺き…私たちの世界に蔓延する恐ろしい罪の元凶はすべて、人の内にある壊れて歪んだ性質からくるのです。

神の怒り

私たちはこうした罪の元凶を隠すのが得意です。言い訳をしたり、自らの怒り・欲望・自己中心を正当化したり…。しかし私たちを造った神様は、すべてお見通しです。そして私たちと同じように、世の中にはびこる罪を嫌っています。しかし、それを私たち以上に嫌う神様は、私たち一人一人の持つ壊れて歪んでしまった性質に潜み、時として湧き出てくる罪の元凶をも嫌うのです。また、それらを引き起こした原因も。それは、私たちが神様との深い愛の関係に背を向け、代わりに決して私たちを満たすことなどできない物ばかりを追い求めるようになったことです。そこから神様の怒りは沸き上がり、私たちに対する裁きをもたらすのです。

儚い希望の光

610便を操縦するパイロットの窮地のあがきも無念に、MCASは容赦なく機体を下へ下へと引きずりおろしていきました。MCASが作動するたびに圧を増す空気力に対して、ハンドルを必死に操作しなんとか機体を降下させまいと奮闘する彼の体力はひたすら奪われ続け、いよいよ限界に。私たちの壊れて歪んだ性質と同様に、もはや状況は絶望的に見えました。しかし、一つだけ、希望の光が残っていたのです…

叶わぬ願い

この時、実はパイロットの手元にはMCASを解除するスイッチがありました。
そのスイッチ一つで飛行機もその乗客全員の命も救えたのです。
しかし、パイロットは最後までトラブルの原因と解決策を見出せませんでした。そして鳴り響くいくつもの警報音による混沌の中、彼はとうとうそのスイッチを押すことはありませんでした。

人に与えられた神の希望

神様もまた、私たちをこの壊れて歪んでしまった性質から救い出す方法を用意してくれています。私たちへの深い深い愛のゆえに、神様はその一人子であるイエス・キリストを、人間として生きるよう、この世に送りました。当時の宗教指導者たちは「自分は神の子である」と唱えるイエスを妬み、極刑と言われた十字架刑で、何の罪もない彼を殺しました。神の子であるイエスこそ、壊れて歪んだ人間の性質も罪の元凶さえも持たない、唯一の人だったのに…。

神の救出計画

しかしイエス・キリストの死は、実は神様が私たちを救うために立てた計画のクライマックスだったのです。その死により、悪に背を向けたいと願うすべての人の罪と過ちを、イエス・キリストは取り除いてくれたのです。今では、神様に願い出る者はみな、その罪の元凶をイエス自らの清く罪のない本質と交換してもらえるのです。罪に対する私たちの恥も罪悪感もすべて肩代わりしてくれたイエスは、私たちの罪に対する神の怒りまでをも、代わりにその命と引き換えに受けてくれました。死後、彼は3日間、墓で眠りました。

命を取り戻す

そして奇跡的に、神様はイエス・キリストを生き返らせました。
イエスは、誰もが壊れて歪んでしまった性質から自分を通して解放されることを、人々に語り教え続けました。しかし、彼は決してこの新しい本質と赦しを強要することなく、私たちが彼を心の内に受け入れるまでずっと待っていてくれるのです。

生きる目的を知る

うるさい上司、終わりの見えない仕事、圧迫してくる財政状況…どれも日々私たちの集中力を削いでいきます。でも、どうか本当に大切な問いを見落とさないでください。
「あなたの人生の目的は何ですか?どうして今ここにいるのですか?」
あなたが今置かれている場所は、あなたが神様を求められるように、神様自身が決めて置いた場所なのです。もしかしたら、だから今あなたはこれを聴いているのかもしれませんよね。

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